ふたたび台湾 龍洞 Long Dong #2

DAY3(クライミング2日目)

「雨の音がしない!」ベッドから起きあがって外を見るとわずかに青空が出ていて、はしゃいだ。滞在中、ずっと雨であることを想像していたので嬉しかった。
しかし、2週間近く雨に悩まされた友人3人は疑心暗鬼で、「この青空を信じるな!ぬか喜びする可能性がある」と諭してきた。3人の心は思っている以上にひどく傷ついているんだと知った…。

今日も今日とて新味小吃で朝食。
太陽の光を受けた海がきらきら光っていたので皆足を止めて写真を撮っていた。ご飯後はタイミングよくバスに乗ることができ、街道を歩ききった岩場からエリアに入った。



the school gateでアップ。限定無しの5.10c oh no!をフラッシュ。3人はここのクラックと5.11cのスポートに課題を残しているとのことで、私たち2人だけこのエリアを後にして先に進んだ。

ハング有の長い一本。11台かと思えばなんと5.10b?(5.8!)。見栄え良すぎ!




Aさんも、Kちゃんも課題を無事終わらせる♪

有名な崖のトラバース。私タチあたまのネジが外れているので怖くない。だってそこにガバがあるから。


lang laneエリアのskyなんたらという長ーい5.10bがAさんも、QXさんもオススメしてるとのことでトライ。夫が先に登ったところかなり難しいし怖いとの話。トップロープで登った方が良いと言われ、取り付いたところ早速ワンテンション。ホールドはかなり濡れてたし、濡れてなくてもなかなか悪いのではと思いながらなんとかトップアウト。おもしろいと思う隙がないくらい難しかった。なかなかの長さでした。

それから再び3人と合流して、music hallへ。
3人はまたこのエリアでも宿題をやっつけるとのこと。皆それぞれRPして満足そうだった。Kちゃんは相変わらず体調悪そうで、寒いのに付き合わせて申し訳なかったなぁ。
私たちはこのエリアでもAさんたちオススメのスポートにトライ。5.11cは夫はサラッと登っちゃったけど、下部のボルダームーブが私には全くできなくて、夫に肩車してもらいながら沢登りみたいなA0で抜けた。
そのあと夫はその5.11cより難しいという隣の5.11bにトライ…するも核心でフォール。とある方法でテクニカルにスタで越えれるらしいが、夫は飛んでデッドで抜けてた。
5.11aのfackin' fallにトライ。Tさんたちがヌンチャクを掛けてくれてたし、夫が順番を譲ってくれたのでオンサイトトライしてみる。
全体的に悪いと聞いてたので厳密にはベータフラッシュだけど、最後まで粘りきってオンサイトできてしまった。そのあと夫も登ったけど悪かったのによくオンサイト出来たね!と褒めてもらえた。わーい。
ちなみにこの fackin' fallの由来ですが、もともとトラッドルートで、岩コンペの決勝課題だったらしく、そのときにクライマーが落ちてグランドフォールギリギリだったということからつけられたとのこと。

沢登りの要領?でショルダー。皆さんに笑いを提供してみました。
ファッキンフォール。良い登りができて満足。

the first caveに移動して、AさんからQD掛けてきてとのリクエストでどっかぶりのZhongJiangSoup5.11bに夫がトライ。どうみても5.11bに見えないんですけど~と思っていたらルーフに入ってすぐテンション。それからもなんとかA0で抜ける夫…びしょびしょらしいけれども、乾いてても相当難しそう。それを見て全員どんびき。Aさん「QD回収で」夫「は???」。のやり取りで爆笑しました。夫よおつかれさま。

この日はH吉さんのtradのオンサイトトライを見届けて終了。龍洞で初のtradに挑戦したというH吉さんは、この期間で見事オンサイトできるまで成長してた。
静かに、ゆっくりと、終了点に向かっていく様子は遠くから眺めていて心動かされるものがあった。


5.11b???


H吉さんのオンサイトトライ


皆で歩いてthe bivyへ戻る。鼻頭の町に戻ると雨の日は空いてないというお婆ちゃんの屋台が空いていた。安くて美味しいらしく、3人はthe bivy をチェックアウトして台北に行く前に寄って帰ったらしい。そんなわけで、宿にはオーナーのほか、明日帰国の私達日本人2人と、シンガポール人のJくんの3人になった。

夕ご飯にオーナーが瑞芳に連れ出してくれるとのことで、便乗することに。
車の中ではケリーさんがずっと話しかけてくれて、瑞芳に向かう途中の村に住む美声揃いの台湾原住民?の話や、シンガポールは岩がないけどマレーシアやタイに2、30分で行けるからねと、でもお金がなかった頃、バスでトンサイに行ったことがあってすごく長い旅だったとか、色々聞けた。

シンガポール人のケリーさんの英語はいわゆるシングリッシュで、中国語っぽいイントネーション(なのはケリーさんが中国語もネイティブだからなのかも)にネイティブ英語の速さやボキャブラリーで畳み掛けるように話すのでヒアリングがかなり難しかった。一度重要な話が本当にわからなくて、Kちゃんに「ごめん翻訳して!」と泣きついたほど。

瑞芳ではフードコートへ向かった。台湾クライマーは龍洞のあと、大抵ここに寄って、台北なんかに帰っていくのがオーソドックスで、ここでよく知り合いに会うという。
ケリーさんオススメの牛肉麺を頼み、一緒にきくらげのお惣菜と餃子も頼んだ。すべて日本人の口に会う味でと~~っても美味しかった。それからかなり行列ができてたホットスナックも買う。角煮系の肉まんで、皮がパニーニみたいな食べ物で美味しかった。
その後スーパーに寄ってパイナップルケーキをたくさん買った。

帰りの車では新しく3人のthe Bivyのお客さんが増え、(あまり話さなかったけど、シンガポール人、中国人?)the bivy のハングアウトバーでシンガポール人でオーストラリア住まいののJくんと初めて色々話して、AUSのクライミングについて色々きけた。
いつもお菓子を食べてるちょっとぽっちゃり?イメージの笑顔の彼は、実は8b+のスポートを打っているガチな感じの人で、そのお目当てのルートはPages Pinnacleという山の頂き付近にあるらしく、かなり歩かないと行けなくて、それでも通ってるんだって。(距離とか時間とか聞いたけど忘れた。)
あと、Brisbaneの中心街にカンガルーポイントクリフスパークという公園があって、そこになんと800くらいのクライミングルートがあると聞いて驚いた。道路沿いにあるアプローチゼロエリアで、日向神の道端エリアや、本匠の宮前エリアがずーーっと長くつづいてる感じ。垂壁やスラブが多そうで楽しそうだ。

明日は最終日、台湾のお友達のJくんが夜勤明けで寝てないのに私たちのクライミングに付き合ってくれるらしく、ここを早朝に発つ。ケリーさんに前日チェックアウトをお願いしてパッキングして寝た。










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