龍洞 Long Dong 台湾 #2

DAY2 2018/5/26

 Long Dongの岩場はこの時期は暑すぎるらしく(真夏ですから)、岩場に日の当たる午前中はとてもじゃないけれども登れないとのこと。
午後、日が影ってきてから登るのがベターとのとこで、昼まで時間があるので夫と二人で町に買い物に行くことに。
世話役の2人が今日は日本人をガイドするらしく、町にピックアップしに行くから車で送るよと言ってくれたので言葉に甘えて、車で15分くらいのところにある瑞芳(Ruifang)まで乗せてもらった。
Bivyのある鼻頭はちいさな港町でコンビニすらないけれども、瑞芳には大きな駅があり、市場やスーパーマーケット、色んな飲食店があった。事前に日本で基隆の町(多くのクライマーはここに泊まるみたい)をおすすめされていたけれども、bivyからはなかなかに遠く、お目当てのナイトマーケットも行けずじまい。そこはまた今度。
朝食を食べ、スーパーで買い物をし、市場で大きなマンゴーを買い、バスに乗ってBivyへ戻った。バスは九份を通ったので、バス内から観光気分を味わった。
九份は山間にある小さな町で、その場所の何が面白いのか私にはさっぱり分からないけれども、わかる人にはわかる何かがあるのだろうきっと。





11時ごろ、岩場へ向けて出発した。出発前にガイドを頼んでいた日本人の女性と会った。台北に旅行に来ていてせっかくだから登りに来たというツワモノ。その後岩場で会えるかなと思ったけれども、会えず仕舞い。ガイドのMさんに後程聞いたら楽しい一日だったとのこと。 

鼻頭から岩場まではバスが少しだけれども出ている。しかしAlexはバスに乗る気なんて毛頭なく、道路わきに立って親指立ててヒッチハイクするという。超簡単だからと言って笑う。
私も夫も、mattもヒッチハイクをしたことがなく、車を捕まえてから目的地に着くまではプロフェッショナルなAlexがたくましくリードしてくれた。
にしても見るからにスウェッティなバックパッカー4人を乗せてくれる台湾人のみなさんありがとう。
英語が喋れるホスピタリティ溢れるおじちゃんに、岬の端にある寺院で私たちをおろしてもらい、Golden Valleyへ。遊歩道から海に向かってどんどん藪道を下っていくと岩場に到着した。
 

 LDではトラッドの数が圧倒的に多いが、スポートもかなりの数のルートがある。悩んだ末にカムをパッキングしてきたけれども、砂岩の岩質と今の湿度も(きっと)あって、試しにセットしたカムが抜けるのでスポートオンリーで遊んだ。しばらくクラックをしてない夫もフレア気味のクラックを見てやる気ゼロ。

私はここでは5.9と5.10cと5.11aのルートをリードとTRでトライした。初砂岩ということもあり、表情豊かなそれぞれのルートがとても楽しく感じた。岩質もすごく好み。もろいところもあるけれども、ホールドのフリクションが効きすぎてる感じもなく、ガビガビ系が苦手な私には好きな岩質。LDは砂岩だけではなく花崗岩ミックスらしく、花崗岩のかけらがところどころ結晶となってみえる不思議な岩だった。
 夫はさらに5.12aと5.11dをトライ。トポを見るとgolden valleyのほとんどのルートが三ツ星。登ってみるとどれもこれも質の良いルートだった。
台湾人のカップルがトライしていたカンテの5.13aのラインが素晴らしくかっこよく、見とれてしまった。
しかし、暑い。手のひらに塗りたくったチョークなんてすぐに取れる。3本持ってきた飲料水があっという間になくなる。食欲もなく、行動食に買った脂まみれのおこわみたいなものはほとんど残した。汗まみれになった後、マットは海に飛び込んでクールダウンしていた。

帰りはまたヒッチハイクで。Alexがさきほど5.13aにトライしていた台湾人の車を捕まえてくれて、私たちに先に乗って帰っていてと言ってくれた。その車の中で私はiphoneを落としてしまう。
お気に入りのノースのバーブパンツはポケットが浅く、座ると中身が出てしまうことをすっかり忘れていた。その後、私のiphoneは台湾クライマーズコミュニティーのおかげで見つかり、目下ドナドナ中である。

Alex達はMatt Robertsonの車をヒッチハイク したらしく、興奮して教えてくれた。MattさんはLongDongのガイドブックを作ったアメリカ人。この方もBivyに泊まり、同じDormで寝た。
シンプルで分かりやすい英語で話してくれたので、アメリカのクライミングや平山ユージさんの話やらで盛り上がった。"your English is good"と褒められてうれしくなったけれども、夫を紹介すると"handsome"と言っていたのでお世辞だと気がついた。(そもそも私の英語は幼稚園児レベルだ!)

夜はtoo expensiveと近隣マップにメモ書きされていたシーフードショップへ。Alexはベジなので、ガイドブックのmattではないほうのmattと3人で向かった。黒ラブのちょんちょんがお店まで付いてきたので必死に追い返す。
お店の前で生け簀を見ながら食べたいシーフードと好みの食べ方をオーダーした。イカ、ゼラチン質の多い白身魚、カニ、エビ、チャーハンに野菜炒め、どれもこれも美味しくて、お腹いっぱいになった。ビールも飲んでお会計は一人1,000TWDほど。too expensiveにひるんでいたけれどもそうでもなかった。明日もまた食べに行きたいねと言いながらBivyへ帰った。

シャワーを浴びて、大富豪をして(mattに教えた)、Alexも加わってジェンガをして(ブチ盛り上がる)、23時ごろに死ぬように寝た。



「クルマクダサイー」by Matt




おじちゃんに連れられてなぜか崖を見に行く。

日傘はマスト

地元のクライマーがこの展望台から一人でエリアまで降りて行った

エリアまでの急坂を下る

ゴールデンバリー


5.11a



5.10c 三ツ星 ランナウトに怯んでワンテン
FLできず宿題に


5.12a

右のタワーにもラインがある。すべてトラッド。


ちょんちょん!















 






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