倉木山 1,154m










紅葉の人出で賑わう山々を尻目に倉木山へ



背丈と同じ高さの すすきの海を泳ぎながら
まっすぐ北東へ下降してゆく
落陽は影を放課後のグラウンドまで伸ばしていった
澄みきった時間








季節が深くなればなるほどに
陽はやわらかい弧を描くことができる
言うなれば
退屈なノートに走らせたコンパスの追憶や
彼が投げたソフトボールの 奔放な着陸地点までの沈黙のこと