Leonidio Greece #5 強制レスト日② 大事件!

Μονεμβασία

モネンバシア島は志賀島のように一本の道路でつながっている小さな島だった。
ものすごい強風が吹いていて、たっていられないほど。 
道路わきに縦列駐車して、島の町へ出かけた。町に入ってすぐJesseが知らない女からお尻のポケットに入ったゴープロを盗まれそうになったと言ってきた。アテネもスリが多いらしいけど、こんなのどかな郊外でもいるのかと思うと怖かった。


風が強くて倒れない

倒れない~

風が強くて進まない~







 かつては交易と海事の重要拠点として栄えていたというモネンバシア島は、例にもれず美しく、教会や大砲跡を含め見ごたえ十分だった。
最後に寄った商店で超美味しいミードワインと地産の原料を使ったハンドクリームなど購入。ここのオーナーがモネンベイシアコスメティックを作っているらしく、色々試させてくれた。




15時ごろ島を出て、レオニディオに帰ろうと、行きの道と違うルートを選んだら、進むにつれどんどん車道が雪深くなってきた。前を走る赤い車に追いついたら、その車はスタックしたらしく、引き返すという。皆でスタックを助け、私たちもこの道をあきらめることに。道をあきらめたとたん、 私たちの車もスタック。何度かスタックを繰り返したとき、Jesseと私が雪かきのために外にでたら、Jが叫んでた。何事かと思って近づくと、白い雪の上に赤い血痕が…。雪に埋まっていた側溝に足がはまり、さらに風でドアが閉まり、指を思いっきり挟んでしまったらしい。もう、パニック。

結局、いったんランチをした町まで戻って、行きに通った道を戻ることにしたけれども、
この道も進むにつれどんどん雪が深くなっていき、あたりはまるで雪山の景色。

この峠を越えてきたドライバー曰く、大丈夫だったよとのことだったけれども、海外、左ハンドル、雪の山道、そしてもうすぐ夜…という悪条件でドライバーの夫はギブアップ。
北海道出身で雪道の運転に慣れている夫の判断は正しかったと思う。あのまま突っ込んでいたら大変なことになっていたかも。

超迂回ルートをさがし、真っ暗になってしまった良く分からない田舎道を黙々とすすんだ。Jは怪我してるし、何時に帰りつけるか分かんないし、お手洗い行きたいお腹空いたけど店の一つも無いし…で、心細かった。

そんな田舎道でやっとガソリンスタンドを見つけた。スタンドの小屋の横に小さな家があって、パジャマを着たお母さんが出てきた。1mmも英語を分かってもらえず、Can I use your bathroom?と何度も言ってみたが伝わらず、ジェスチャーを入れてやっとわかってもらえた。本当にほっとした。お母さんにチップを渡そうとすると頑なに断られた。どこから来たのみたいなことをギリシャ語で言われたのでジャバンとかジャポンとか言ってみたけど伝わらず。google mapで日本を表示するとすごく驚いていた。遠いみたいなことジェスチャーで話す。それからお母さんが「セミラー」という単語を「1/1/2019」というメモ紙とともに教えてくれた。どうやら元旦という意味らしい。

心がとっても温まった後、少し街灯が見え始め、ついにベーカリーを見つけた。
今日はJのリゾットの予定だったけれども、お店に入り、パンやコーヒーを購入。ここのスタッフがちょっとオネイっぽい感じで面白かった。パンもとっても美味しかった。3人でシェア。

そして、島を出て7時間後くらいにレオニディオに帰ってきた。ずーーっと運転をしてくれた夫は本当に疲れたと思う。
そんな夫はレオニディオにある診療所をみつけ、英語が私より全然話せないのに、一人で病院に駆け込んで診てくれるか聞いてきてくれた。そして診察してくれるというので、3人で病院へ出かけた。Jは「きっと折れてると思う、2人のクライミングを応援するよ」とずっと弱気だったけれども、2人の看護師は口をそろえて「折れてると思うか?」の問いに 「NO!」とのことで、ほっとした。
そして何故か診療費は「0円」だった。本当に驚いた。

家に帰って、Jの彼女とフェイスタイム。医療費無料に彼女も驚いていた。
アメリカは医療費がめちゃくちゃ高いらしく、2万円くらいはかかるかもとのことだった。
シャワーを浴びてビールを飲んでベッドに入って死ぬように寝た。


スタンドのお母さん!
ひげのお兄さんがオネイ系接客で癒された


診療所にあったイラスト?お手紙?







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