2020年の岩　下半期

2020年はボルダー（とマルチピッチ※これは夫がやってるので手伝い）の開拓作業でほとんど既存課題のクライミングができず。岩探し、アプローチづくり、掃除、、を経て、やっと岩を登り、白いチョークを乗せることができたときは感動で胸がいっぱいになる。

ボルダーはジョイウォールの田嶋さんによりたくさんの高難度課題が出来上がってきました。(https://kurume.joywallclimbing.com/rockpath/yodaka/)

トポに載せないかもしれない課題も入れたら100本近くはできている。それでもまだ全体の20～30％くらいだと思う。岩場は春～秋が適期。夏も登れるので春からまたせっせと通う予定。

以下個人的★レート。

●ヨダカの岩（開拓中の岩場の仮称）

【おにぎり岩】

ありきたれ　3級★

出だしのポケットへのデッドとおにぎりの頭取りがなかなかできずに苦戦した。

もみじまんじゅう　3級★ （初登）

バランシー、繊細なフェイス課題。真夏に完登。

【星を捕るひとの岩】

星を捕るひと　2～3級★★★ （初登）

凹角を足を上げていきながら登る課題。抜けは立木を掴む。5メートルくらいの高さがあるのでグレーディングが分からない。弱点を登る感じで好き。

星間歩行　2～3級★★ （初登）

星を捕るひとの右のフェイスよりスタート。なかなかボルダリーでパワーがいる。凹角合流時はリーチ系かも。

【ヒグラシの岩】

サマージャム　5級★ （初登）

狭いトラバースのフレアクラックの使い方と足置きが重要。真夏に完登。

他にも色々と登ったけれども、表立ったもののみのメモ。

●日向神

【バルコニーエリア】

ワンサイズ・フィッツ・オール　5.11cRP★★★

開拓作業で終わりそうな2020年に焦りを感じ、年の瀬に駆け込みトライ。バルコニーエリアのボルト調査に費やした日のトライ(というかヌンチャクセット)を除いて4日目に完登。2日目に垂壁のムーブを見つけ、3日目は岩が湿気っていたがいわゆる核心を越えてからのフォールで俄然やる気が出た。というよりムーブは決まっていたのに3日目でRPできない弱さよ。。。

ハング～フェイスと変化があり、昔から憧れていたラインは想像以上に面白く厳しかった。登り終えて右の指がぶっ壊れそうだった。文句なしの三ツ星。3日目以外は隣のパトリオットをトライしている夫がヌンチャクをセットしてくれた。感謝。

改定グレードが12aで、それにしては簡単との意見もあるが、私は11d/12aに感じた。カチ系なので女性のほうが登りやすいかもしれない。大幅にグレードギャップがあるわけではないので、12aで良いのではと思う。（バルコニーの改定は若干オーバーグレードに感じるが、あくまで目安だしひとそれぞれ体感が変わると思うので前後1グレードのずれは目くじら立てるほどではないと個人的には思う）

スプリングスカイ　5.11aMOS★★★

田川ルート（4ピッチのマルチ）の1ピッチ目。トポではB10となっているけど、実際はB13なのでお気をつけて。プロテクションはところどころ間引いて登りました。シングルロープだったのでアルパインヌンチャク多用で流れを考慮。登りに余裕があったので間引いてもランナーが長くても怖くなかった。

岩の弱点にボルトを打ちましたといった感じで、内容はとても面白い。登り終えてみると、手をプッシュして足を細かく上げていく場面が多かった。ルートは長いけれどもこういう動作が入ると省エネな登りができるので好き。

終了点はラッペルステーション。

その気になって　5.10cFL★

大蛇山より登りやすいとの噂を聞きトライするもクセありすぎのルートで何度も落ちると思った。核心はリーチ系かと思いきや低身長のNさんがアンダーガバから届いていたので、意外とそうではないかも。デカい民のほうが足が狭くなり逆に難しいのかも？とも。とりあえず私はゴミカチ拾ってむりやり突破。さらに立木に触ってしまったので疑惑のFL。（いいやん別に、、w）

【ダム下　さくらのエリア】

公開ほやほやの時期に行ったけれども（12月下旬）、八女津姫の山に陽が隠れ、日照時間が本当に少しの時間で終始凍えながら登った。1月中旬以降になると長く陽が入るようになるらしいです。

101本目のガッツポーズ　5.11a MOS★★★

ということで手足の感覚がないなかトライ。凹角を微妙なステミングで登るというなかなかおみかけしない好ルート。なのですけど、手足がかじかみ感覚がなく思うように脚が踏み込めずかなり苦戦。下部のクラックに砂がたまっており、ルート自体もまだ砂っぽく、泣かされた。掃除しながら登ったけれども、今後雨で流れることを願います。なんとかMOSできたが、登り終えて右のふくらはぎがドパンプ。持ててるのか踏めているのかわからないまま登り、グレード以上に感じたので、これはあたたかいタイミングで再登したい。

追記→夫がトライし間違いなく三つ星と絶賛していた。

ここはステミング　5.10b MOS★

アップで登ったけれども、寒すぎて手足の感覚がまったくなく、グレード以上のものを感じたので、これもあたたかいタイミングで再登したい。

【サンセットエリア】

善秋くんのおかげですⅢ　5.11cRP★★★

日曜日よりの使者を登るつもりが、間違えて善秋くんへ。初見、マスターで登りながらいつ12aを感じるかと思ってひやひやしながら登ってしまった。次こそ落ちます予告、結局落ちないの繰り返しでビビりながらの登攀。折角なのでOSトライをしたかったな。長くて色んなムーブが出てくるので全然覚えられなかったけどとても面白かった。全然リードクライミングしてなかったので、長さが応えた。パンプ核心で2便目にRP。体感5.11b。

（このRP本気トライ中に、青葉若菜の周辺からとつぜんジャンピングの金属音が予告なく10分強聴こえて突然の騒音に泣かされた←登りに集中できません）

ひまわり　5.10a MOS★★

昔登った気がするような、しないような。核心を力任せに無理矢理行ってみようかと思ったけれども、このムーブは10aじゃないと思いなおしたら弱点がすっと見えたのでその通り動いたらパワーレスで行けた。テクニカルにもパワー任せにも色んな登り方ができるだろう。短いけれどもトリッキーな良いルート。 5.10bくらいあってもよいのでは。

【バーカーエリア】

春爛漫　5.10aMOS★

初めて訪れた。FYKルートのすぐ近く。友人のトップロープづくりのために登った。長くてランナウト気味でマルチピッチライク。スラブだけれどもホールド豊富で中間はムーブがあってなかなか面白かった。

【道端エリア】

ルネサンス　5.10bMOS★

友人のトップロープ作りのため初トライ。

繊細な足置きが必要。落ちると思った。スラブはやはり難しい。

【マルチピッチ】

日向神タワー2と福岡山の会ルートを登攀。日向神タワーで今更ながらのリードデビュー。10aでまったりデビューのつもりがタワー1と2を間違えていきなり11aを登ってしまって泣いた。w 福岡山の会ルートは夫と一緒に行ってルートロスしながらもチームオンサイト。良い経験になったけれども二度と行かないと思う。

●黒潮ボルダー

【井の岬】

スカーフェイス　4級★★

爆風激寒のなか、井の岬へ。先に登った夫いわく簡単すぎてコメントがないとのことでしたが、私は速攻落ちた。デッドがなかなかきまらない。4トライ目でやっと完登。

ちょっとリーチ系かもだけど良いフェイス課題。

夫はロンリーゴリラは敗退してた。

同じ岩の被りトラバース（名前未確認）　4級★★

最初はスタートすらできなかったけれども、ヒールフックのポイントを教えてもらって何とか離陸、少しずつバラシて、完登。右ヒール多用。最近やっとヒールフックなるものが少しずつ分かってきたような気がする。キョンムーブのレベルで重宝してしまう。

夫は偶然居合わせた某ピオレドールクライマー（知り合いの女性と一緒に来ていた）と隣の2級をセッションして完登していた。マイナーなエリアですごいめぐりあわせ。

●河頭山

ドームフェイス　5級★★★

何年振りかに訪れて、因縁のドームフェイスがやっと登れた。激カチバランシー。高さもあって、緊張感持って登れる。最近カチが欠けてさらに悪くなっていたらしい。（たぶん上部）　体感2～3級。

●沢登り

数年ぶりに沢活動。

平尾台、千仏沢

尾鈴山系、甘茶谷左俣

尾鈴山系、丸木谷右俣

大崩山系、山の神谷

大崩山系、鹿納谷（リピート）

三郡山系、内住峡（リピート）

【リピート】

花鳥風月　★★★★

愛のエリアで5年前にRPした以来なかなか登るに至らなかった花鳥風月を何度もリピート。

花鳥風月は岩の弱点をつく本当に良いルートだなと改めて感動した。日向神の他の11a（シンシアや花子）のような核心の強度は無いけれども、隙間なく強度の低いムーブがあって、足で登らないと絶対に落とせないボルダラー門前払いなルート。これをRPした時は日向神の他の11aより難しいと思っていたけれども、改めて登るとそんなことはないと気づかされた。九州の11aマスターピースというのは言い得て妙。ホールドが多彩なので、毎回違う登りになるのも楽しい。ミニマムだけれども無理のないボルト位置も素晴らしい。これこそリードクライミングではないでしょうか。という意味も込めて三ツ星超えて四ツ星。